歯科コラム

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口臭予防のために、デンタルフロスを利用しましょう。

形の違ういくつかの糸ようじ

糸ようじ・デンタルフロス・歯間ブラシ もしかしたら、ご自宅に、備え付けている方は少ないかもしれません。歯の汚れは、歯ブラシだけでは取り切れません。残った汚れが、虫歯や口臭の原因になります。糸ようじ(フロス)を効果的に使うことで、口臭を改善しましょう!今回は、糸ようじ(以下「フロス」という。)の正しい使い方についてご紹介いたします。

フロス(糸ようじ)って何?歯間ブラシとの違いとは?

フロス(糸ようじ)には、いくつか種類があります。ドラッグストア等で手に入れることができるフロスについて、ご紹介いたします。

●フロス(糸ようじ)の種類          

<初心者にお勧め!「ホルダータイプ」>
「ホルダータイプ」は、プラスチックの小さいホルダーにフロス(糸)が取り付けてあるものです。F字型と、Y字型があり、一度限りに使い捨てとなります。

<慣れてきたらこちら!「ロールタイプ」>
「ロールタイプ」は、簡単にいえば、フロス(糸)のみ です。
自分の必要な長さのフロスを、指に巻きつけて使用します。慣れてくると簡単で、場所も取りません。こちらも、一度限り、使い捨てとなります。


●歯間ブラシの種類                  

歯間ブラシとは、プラーク(歯垢)を掃除する道具です。歯と歯のすき間が広く空いているところ、三角形のすき間に使います。フロスにくらべ、大きな隙間に使用するものです。歯ブラシの一種で、フロスのように毎回使い捨てではなく、数回使用します。

歯間のぬるぬるを取るために

歯を長時間磨かなかった時のあの嫌な臭い、ぬるぬるした感覚は、歯ブラシを念入りにすることで無くなりますよね。念入りに歯を磨いたあとは、とても気持ちのいいものですが、実は、汚れがとれていない箇所があります。


●歯間には、歯垢が多く残っています

 歯垢(プラーク)とは、簡単に言ってしまえば、細菌のかたまりです。 白色または黄白色のネバネバしたあのかたまり1mgには、1億個以上の細菌いると言われています。
 実は、歯を磨いて口内や気分がすっきりしても、歯と歯の間には、歯垢がたまっていることが少なくありません。 歯垢は、細菌のかたまりであって、腐敗臭の原因となります。 

一度でよいので、フロス(糸ようじ)を使用したあと、そこについた歯垢(プラーク)の臭いをかいでみましょう。どれだけ口臭の原因になっているか分かるはずです。

●口臭の原因となる、虫歯や歯周病

歯垢(プラーク)が、むし歯の穴の中にたまると、口臭の発生原因となります。むし歯の初期状態では口臭はほとんど発生しませんが、むし歯が進んでくると、口臭も強くなってきます。神経まで侵され神経が腐ると、独特で強い口臭がします。

また、歯周病(歯ぐきからの出血)も、初期状態では、口臭はほとんど発生しませんが、歯周病が進行すれば、膿(うみ)が混じり、やはり強い口臭がします。

磨き残しは、虫歯・歯周病を発生・悪化させ、さらには、口臭まで発生させることもあるのです。

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フロス(糸ようじ)の正しい使い方を知りましょう

フロスを正しく、使いましょう。ここでは、正しい使い方を、ご紹介いたします。

●フロス(糸ようじ)の正しい使い方                  

<その1>
フロス(糸ようじ)を歯間に当て、じりじりとじっくり、ゆっくり、歯間に入れていきます。 ゆっくりと入れることで、歯ぐき傷つけず、出血を防ぐこともできます。

<その2>
歯の側面に当てながら、上下に動かします。上下に動かしながら、歯の根元まで入れて、歯垢をこそぎ取るように複数回ほど上下に動かします。側面が終わってから、逆側の側面を同様に動かします。

<その3>
歯間から抜く時は、横に動かしながらゆっくり抜き出します。フロス(糸ようじ)についた歯垢は水で洗い流してから次の歯を掃除しましょう。

 歯科医院に検診の際、フロス(糸ようじ)の正しい使い方をお聞きになられてもいいかもしれません。きっと、歯科医師・歯科衛生士が教えてくれるはずです。web上で読むよりずっとわかりやすいはずです。

●出血する場合があるかもしれません。その場合の注意点 

 フロス(糸ようじ)に血が付き、歯ぐきから出血しても、特に痛みがなければ問題ないと言われています。

歯垢(プラーク)が原因で、炎症を起こして歯ぐきが腫れ血が溜まっていた場合、フロスにより溜まった悪い血が出血していると考えられます。

一方、毎日、フロス(糸ようじ)を使用していたのに、数週間も血が止まらない場合は、歯周病の可能性もあります。かかりつけの歯科医院に相談してみましょう。

まとめ

『歯磨きをした、ブラッシングをした=歯が磨けている』
というわけではないかもしれないということが、伝わりましたでしょうか。 

今回ご紹介したように、皆さまが、フロス(糸ようじ)や歯間ブラシを利用し、歯垢をそぎ落とし、口臭・虫歯・歯周病対策の一助になれば、本当にうれしく思います。


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