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歯の表面がザラザラする! ザラつく原因とその対処法とは?

欠伸をする猫

何気なく舌で歯を触ったら、ザラザラしていたことはありませんか?「口の中が気になり不快になった」「歯磨きをしたのになぜ?大丈夫かな?」と感じた方もいるのではないでしょうか。今回は、歯の表面についたザラザラの原因と予防・改善方法についてご紹介致します。

歯の表面がザラザラする原因とは

まず、考えられる原因は主に5つあります。
「歯垢の付着」「歯石の付着」「歯の表面の傷」「歯の表面の欠け・亀裂」「初期虫歯」
なんだか歯がザラつくなあ・・と感じる時は、セルフチェックをしてみましょう。

●歯磨きは丁寧に磨けていますか?
磨き残しがあると、歯の表面に「歯垢」が付着してザラつく原因になります。たくさんの細菌の塊である歯垢は、虫歯や歯周病の原因にもなるので、毎日の歯磨きで溜めないことが大切です。

●お口の汚れがガンコな歯石になっていませんか?
歯石は、歯垢が石灰化したものです。石のように硬く、歯ブラシで落とすことはできません。表面がザラザラとしていて、細菌が付着しやすい状態になっています。歯石は歯周病の原因となるため、しばらく歯医者でクリーニングを受けていない方は要注意です。

●歯の表面が傷ついていませんか?
歯の表面のエナメル質は、研磨剤が多く配合された歯磨き粉で力強くゴシゴシ磨いていると、傷がついてしまいます。肉眼で傷を確認することは難しいですが、舌で触った時に歯がザラつく原因の一つと言えます。

●歯の表面の欠け・亀裂は危険信号です
歯の表面にヒビや欠けた部分がある場合は、歯に対してものすごく強い圧力(負荷)がかかっている可能性があります。この場合は、歯科医院を受診し原因をきちんと診断してもらいましょう。

●初期虫歯は早めに食い止められる!
初期の虫歯は歯の表面がザラザラしており、歯が少し溶けた(脱灰)状態です。自覚症状がほとんどないことが大半です。この段階で対処できると、歯を削らない、もしくは歯を削ったとしても範囲を最小限に抑えることができます。


★乳歯の場合は、もともとザラザラしています
生えたばかりの乳歯はエナメル質が未成熟のため、大人の歯のようにツルツルとしていません。乳歯の表面がザラザラしている場合、経過観察をしていくことが多いです。

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ザラつきの原因別に見る【予防・改善方法】

●歯石の除去+毎日のセルフケアで汚れをため込まないこと!
歯垢・歯石の付着予防には、毎日の歯磨きがカギとなります。これは、虫歯や歯周病といったお口の病気を予防するだけでなく、口臭対策にも効果的です。

「歯垢」は丁寧にブラッシングすることで取り除くことが可能です。ザラつく箇所を重点的に磨いてみましょう。歯垢が蓄積していくと「歯石」になるので、正しい歯磨きを身に付けることで歯石をこびりつきにくくすることができます。

ここで気を付けたいのは、以下の2点。歯の表面に傷がつかないように気を付けましょう。

・汚れを落とそうとゴシゴシと磨かない
・研磨剤フリーの歯磨き粉をつかう


また、歯の裏側や歯茎下の部分に着いた歯石は、ご自身でのケアが難しい所。付着した歯石は、歯科医院の専用の器具で除去してもらうのが、一番安全かつ効率的です。
歯のクリーニングを定期的に受けて、歯石が付きにくいお口を目指しましょう。


●初期虫歯、歯の欠け・ヒビは歯医者さんで「修復」を。
歯の表面の欠け・ヒビを放置すると、知覚過敏や虫歯などを引き起こす可能性があります。状態によっては、歯が大きく欠ける・歯を失うといったリスクも考えられるため、歯科医院での処置を受けましょう。

初期虫歯の場合は、範囲が小さく歯を削る必要がなければ、フッ素とキシリトールで歯の再石灰化を促して進行を食い止めることができます。

●その他に考えられる原因
乳歯の表面がザラザラして気になる時は、まず「歯垢」や「歯石」の付着をチェックしてもらいましょう。歯垢や歯石を取り除いたら特に問題がないケースが多いです。ただ、お口の異常サインという可能性もあるため、一度歯科医師に診てもらうことをおすすめします。

歯のザラザラが気になったら

いかがでしたか?歯がザラザラする原因には、お口の中の汚れだけでなく病気が隠れていることもあります。症状の改善には、まずは原因をきちんと特定することが大切です。

歯のザラザラを解消するために、一度歯科医院での健診を受けてみてはいかがでしょうか?


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