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歯石とりに通う頻度はどのくらい…? ベストは、三ヶ月に一度!

歯科器具

歯の健康を維持していくために欠かせない事、その1つが「歯石取り」です。しかし、どれくらいの頻度で通うのが最適なのでしょうか?
お口の中で気になる症状が無ければ、つい先延ばしにしてしまう…という方もいらっしゃると思います。今回は、歯石取りがなぜ必要なのか、またベストな通院頻度についてご紹介します。


そもそも歯石はどうやって発生するの?

●歯石が溜まる、主な原因
毎日歯磨きをしていても、あなたのお口に合った磨き方が出来ていないと、磨き残した歯垢が蓄積していき…歯石がこびりつく原因になってしまうのです。

お食事後のお口の中では、残った食べカスを元に細菌が増殖していき、「歯垢(プラーク)」が歯の表面に付着します。この段階であれば、丁寧な歯磨きでやわらかい歯垢を除去することが出来ます。
この歯垢(プラーク)が、唾液の成分によって石灰化したものが「歯石」です。歯石が出来るスピードは速く、磨き残した歯垢が48時間経過すると歯石になります。歯石になると、文字通り石のように硬いため、歯ブラシで除去することはできません。

●歯石を放置するとどうなるのか?
歯ブラシで取れない歯石をそのままにしておくと、歯周病のリスクが高まります。それだけでなく歯茎の腫れ・出血、虫歯、口臭などを引き起こす原因になるのです。

歯石の表面はザラザラしているため、更に歯垢やお口の細菌が付着しやすい環境をつくります。どんどんと歯石がこびりついていくと、歯周病の進行に気付きにくくなることも。最悪の場合、歯がグラグラする、歯を失うというもあるのです。
また、お口の中だけでなく全身疾患(糖尿病・心臓病・肺炎・脳梗塞・早産など)に繋がる悪影響もでてきます。

歯石は歯の裏側や歯茎の下など、自分でも気付きにくい部分にも付着します。歯科医院でこまめに歯石取りをしてもらい、歯石を溜め込まないようにしましょう。

歯石取りを歯科医院で行うべき理由

●歯みがきでは歯石は取り切れない
歯石は、歯の着色汚れと同様に、歯ブラシで除去することが出来ません。石灰化して硬いため糸ようじや歯間ブラシで除去することも難しいです。

市販の歯石取りグッズを使っている方もいらっしゃるかもしれませんが、ご自身で歯石除去を行うことは、お口のケガや歯を傷つける可能性があります。大変危険なので、歯科医院を受診することをお勧めします。

●歯科衛生士が行うプロフェッショナルケア
歯科医院での歯石取りを受けるべき理由は、自分で落としきれない歯垢や歯石を落とすためです。専門知識をもつ歯科衛生士が、見えない奥歯や歯の裏側などにこびりついた歯石を専用の器具できれいに除去してくれます。

また、歯科医院で歯石取りを受ける最大のメリットは、あなたのお口に合わせたケアをしてくれるということ。歯のクリーニングだけでなく歯周病や虫歯予防にも繋がるので、お口の健康を保ちやすくなるのです。

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歯石取りはどのくらいの頻度で通院したら良いのか?

●三ヶ月に一度はプロフェッショナルケア
丁寧に歯磨きが出来ていれば歯石は付きにくいですが、歯石の付きやすさ・付着しやすい場所には個人差もあります。お口の中は自分では見えにくい所なので、三ヶ月に一度を目安に、歯科衛生士によるクリーニングを受けることがベストです。

また、お一人お一人のお口の状態を診査診断した上で、その方に合わせた治療を提案していくため、気になることや不安なことも相談して決めることができます。

●保険が適用されるのか?また費用はどのくらいかかるのか?
歯石除去には、保険が適用されます。歯石は歯周病を引き起こす原因となるため、歯周病治療の一環として保険内での治療が受けられます。

ただし、初診時には同時に「虫歯と歯周病の検査」や「レントゲン撮影料」「初診料」も必要になるため、検査代も含めた費用は3割負担の方で約3000円~3500円かかります。

※予防目的または美容目的でのクリーニングは保険が適用されません。

●歯石防止のためのブラッシングのレクチャーも受けられる
歯石がつく主な原因が、磨き残しです。歯並び、磨き方の癖、歯ブラシの力加減などを確認し、あなたに合った最適な歯ブラシや磨き方を、担当の歯科衛生士がご提案いたします。
歯石が付きにくいお口の中を目指して、ご自宅でもできる正しいブラッシングの仕方を身に付けましょう!

まとめ

歯石は歯ブラシでは落とせない、厄介な存在です。放置しておくことで歯周病の悪化にも繋がります。つまり、歯石を定期的に歯科医院で除去することは、健康維持に必要不可欠と言えるのではないでしょうか。
歯石除去の頻度は、人によって様々です。一般的には、三カ月に一度の受診をお勧めしていますが、歯茎やお口の状態によっては「二カ月に一度」「半年に一度でも大丈夫」と異なるため、まずは歯科医院で現状をチェックしてもらいましょう!


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