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歯ブラシの正しい洗い方とは? 清潔な歯ブラシを維持する方法

白いタオルの上に置いてある二本の歯ブラシ

あなたは、歯磨きをした後、歯ブラシのケアをしていますか?細菌だらけの口を磨いた後の歯ブラシ・・・実はお手入れ不足だと、雑菌が増殖して不衛生な状態になり、歯ブラシが傷む原因に繋がることも。今回は、歯ブラシの正しいケアの仕方についてお話します。
「簡単に水洗いするだけ」という方は必見ですよ!

歯ブラシの雑菌の実態とは

手洗いや部屋などに対する除菌ケアに比べ、「歯ブラシの除菌」に関しては意識度が低いと言われています。ある調査では、「水でさっと流して洗うだけ」という方が半数を占めていました。しかし、軽く水洗いするだけでは歯ブラシに付いた雑菌は落としきれません。

雑菌を増やすNG行動4パターン

毎日3回丁寧に歯磨きをしていても、間違った歯ブラシの保管方法によって細菌を増やしてしまっているかもしれません!あなたは大丈夫でしょうか?

●一つのコップに家族や恋人の歯ブラシを一緒にいれている
それぞれの歯ブラシの毛先が触れ合うことで、1本の歯ブラシをみんなで共有しているのと同じ状態になっています。ちょっと想像すると嫌ですよね・・・。
これは、間接的に「虫歯」や「歯周病」などの病気も感染する原因となります。

●歯ブラシを濡れたままにする
ジメジメとした環境は、細菌が増殖するには最適な環境です。特に注意したいのは、歯ブラシを洗った後、乾かさずすぐに歯ブラシキャップをつけてしまうこと!細菌の増殖に加え、カビの発生に繋がります。

●ユニットバスや台所での保管
お風呂とトイレが一緒になったユニットバスや台所では、トイレや食品の細菌が付着するリスクが高いです。出来れば、置き場所を変えることをお勧めします。

●歯ブラシを取り換えていない
同じ歯ブラシを使い続けることで、水で洗い流せなかった雑菌が蓄積するリスクが高まります。

不衛生な歯ブラシがもたらすデメリット

雑菌が付着したままの歯ブラシを使い続けると、次のようなリスクも生まれます。

・歯磨きの度に増殖した菌を口の中に入れることになる
・体調を崩して、体の免疫力が低下している時などに歯茎が腫れる原因になる

お口の汚れや細菌を減らすための、歯磨き。できるだけ長く、清潔な状態を維持していきたいですね。

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歯ブラシの正しい洗浄の仕方

では、歯を磨いた後の歯ブラシを、どのようにお手入れをすると良いのでしょうか?

◎流水をかけてしっかりと洗う
◎歯ブラシの根元をよく揉むようにして洗う

水道のお水を流したまま、歯ブラシを揉むようにしっかりと洗います。目に見える汚れをまずは丁寧に洗い流しましょう。歯ブラシの根元に食べかすが残らないよう、気を付けてくださいね。特に、毛先が細い歯ブラシほど食べかすが残りやすいです。歯間ブラシで歯ブラシの根元を磨くと、歯間ブラシもキレイになるので一石二鳥ですよ。

歯ブラシの3つのお手入れポイント

歯ブラシを正しく洗浄した後のお手入れについてです。

●使用後はしっかりと乾燥させる
流水で洗った後は、ティッシュやタオルなどでしっかりと水気を切りましょう。
扉の付いた収納スペースに置いている方、歯ブラシキャップを付けている方は、風が通りにくくジメジメしやすい状態になっているので注意が必要です。風通しの良い所で、しっかりと毛先を乾燥させると、菌の増殖を防ぐことができます。

●毛先が触れ合わないように個別で管理
1本の歯ブラシに対して、1個のコップに入れる。または、歯ブラシスタンドやフックなどを利用して、歯ブラシ同士がくっつかないように保管しましょう。

●毛先が開いていなくても1ヶ月で交換
1日3回、毎日歯磨きをしている方は、1カ月を目安に新しい歯ブラシに交換するのが理想的です。
また、1日1回しか歯ブラシを使わない方や、毛先が広がるまで交換しない方もいらっしゃると思います。こちらも衛生的にみても、見た目に問題が無くても1カ月を目安に新しい歯ブラシに換えることをおすすめします。

いかがでしたか?
毎日きちんと磨いている方でも、「歯ブラシの正しいお手入れの仕方は知らなかった!」という方も多いです。清潔な歯ブラシを維持していくためにも、ぜひ取り入れてみてくださいね。


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