唾液が少ない、口が乾く
みなさんは唾液の量について考えたことはありますか?唾液が少ない、多いといった悩みで当院を受診される方もみえます。
唾液には、むし歯や歯周病を抑える効果があります。特に唾液が少なくなると、むし歯や歯周病のリスクが高くなってしまいます。
中高年は唾液量が減っても気づかないうちに歯周病を進行させてしまいます。分泌量が減ることなどで口腔内が乾燥し、歯周病菌が増えることなどでむし歯、歯周病のリスクが高くなってしまいます。唾液はお口の中の消毒をする役目があり、量が多い分には問題ありません。
しかし、本当は少ないのに量が多すぎると誤解されている方もいらっしゃいます。あなたにも、次のような症状は無いでしょうか?
しっかり歯磨きしているのに虫歯になってしまう
唾液は、お口の中の最近の塊(プラーク)が作り出した酸を中和させ修復します。これを再石灰化と言い、唾液量が減り、再石灰化が起こらないことで人は虫歯になってしまいます。
また、唾液は他にも口の中を洗い流す役割を持っているため、唾液量が減ると歯周病のリスクも増大させてしまいます。
泡のようになって口から出ることがある
一見、唾液の量が多く、口から飛び出していると誤解されがちですが、実は唾液の量が少ないために、お口の中でこすれて泡になってしまうのです。また、カビや細菌によって粘りが出ることもあります。このような場合は口臭にもつながりますので、抗カビ剤を処方します。
口の中が乾いたように感じることがある
口の中が乾く場合は、唾液の量が少なくなっています。唾液が少ないと虫歯や歯周病が進行しやすく、口臭もでやすくなります。
食べ物が飲み込みにくい(飲み物で流し込んでいる)と感じることなどはありませんか?常用しているお薬による影響も考えられますので、お薬を服用されている方はお薬手帳をご持参ください。
加齢や体質によって唾液がでにくい
生活習慣の見直しや舌運動などで改善が見込めることもありますが、まれに、唾液だけでなく涙などが出にくくなる「シェーグレン症候群」の可能性もありますが、このような場合についても森歯科で適切な医療機関をご紹介いたします。
唾液量を増やすために今日からできること
唾液量を増やすための1番簡単な方法は水分をしっかり取ることです。
唾液は噛むことで分泌されやすくなります。口が乾いていると飲み物で流し込んでしまう方もいらっしゃいますが、よく噛むことで唾液は自然と分泌されるようになりますので、流し込まなくても食べやすくなります。