唇の腫れ・しこりのトラブル、ケガについて
唇に現れる症状と、歯科医院で行う治療法についてご紹介いたします。森歯科では歯や歯茎以外にも、唇や舌、お口のなかの粘膜や顎の状態など、お口全体のお悩みに対応しておりますのでお気軽にご相談ください。
口唇ヘルペスの早期発見と治療
体力や免疫力が低下すると、唇が腫れたり水ぶくれができたりする場合があります。ほとんどの場合1週間程度で症状は治まりますが、こうした症状を繰り返すのが口唇ヘルペスの特徴です。
唇や顔面など上半身に現れるタイプの口唇ヘルペスはウィルスが原因で、口の周りにある神経細胞に潜伏し、疲労・ストレス・紫外線や老化などをきっかけに何度も再発を繰り返します。
治療方法として、歯科や皮膚科で処方される薬を使用することができます。市販のステロイド軟膏を使った自己流の対処によって、症状をひどくしてしまわないように、早めに受診されるのがお勧めです。
唇のしこり、粘液嚢胞とは
唇の内側、特に舌側の口角側などに腫れや大きな水ぶくれのような症状が出る場合、粘液嚢胞(ねんえきのうほう)の可能性があります。
お口の粘膜には無数の小さな唾液腺が存在していますが、何らかの原因で唾液腺がふさがると、分泌される唾液が粘膜の内部に溜まっていき、水ぶくれを生じます。
唾液腺が塞がってしまう主な原因は、口の中を強く噛んでしまったなどの物理的なものです。
健康に大きな影響はありませんが、症状がひどい場合や繰り返してしまう場合には、外科手術で原因となる箇所を摘出する必要があります。
局所麻酔で10分ほどで終わるケースが多く、レーザー機器を使用したり、切開の方法によってできるだけ侵襲の少ない方法を検討していきます。
唇を切った、ケガをしてしまった場合
お子さまが転んで唇を切ってしまったという場合、ケガの範囲は唇だけでなく、歯や顎の骨にもダメージが及んでいる場合があります。
歯科医院であれば唇を縫ったり、歯の脱臼・折れ・欠けなどが無いか確認することも可能ですが、近くに歯医者が無い場合、外科や皮膚科などを受診して応急処置をしてもらうことをお勧めします。
受診までの間、応急処置として以下をご参考にしてください
- 口の中大きな異物などがあれば、飲み込まないように取り除きましょう。歯が折れたり、グラグラしているときは飲み込まないように気を付けてください。
- 出血がある場合、無理に飲み込むと気持ちが悪くなってしまうこともあります。ティッシュなどに吐き出すようにすると良いでしょう。
- 事故などの場合、ケガの状況や場所は写真に撮っておくと、傷害保険の申請時に有用です。
- 切れた唇は、可能であれば冷やすようにしましょう。腫れを引かせることでキレイに治りやすくします。
- 折れた歯の破片は、乾燥させないように注意しましょう。生理食塩水などに付けて保管し、歯医者さんへ持っていきましょう。
※ゴシゴシと洗うのは絶対にやめてください。
※ご来院の前にお電話をいただけますと、順番をスムーズにご案内できる場合がありますので、皆様のご協力を何卒お願い致します。