出血・歯茎の腫れでお困りの方へ
歯ぐきの出血には、さまざまな原因があります。病気や外傷、腫瘍や歯肉炎等が挙げられます。
特に歯周病の場合は、初期でははっきりした症状がなく、ひどくなるまで気付かない場合もあります。そのため、定期的に医院で検診を受けていただき、初期の段階での治療をすることが大切です。
既に出血がひどかったりや痛みがある場合は、まずその処置を行って、症状が治まってから検査等で原因を特定していきます。歯ぐきの奥に膿がたまり、その膿が歯ぐきを押して痛みを起こしているようなケースでは、膿を取って腫れを抑えるとかなり楽になります。
つらい症状は我慢せず、どんなことでも森歯科へご相談ください。
歯茎が腫れる・出血する原因とは?
歯肉炎・歯周病による出血
まず第一に考えられるのが、「歯周病」の疑いです。
歯周病は歯茎の腫れから始まって、徐々に歯を支える組織を壊していき、歯を失うことにもつながる感染症です。日本の成人が歯を失う原因の第1位は歯周病だといわれています。
歯周病治療というと「大変そう」「痛いことをするのかな?」と心配な方もいらっしゃるかもしれませんが、歯周病治療の基本はお口の「クリーニング」であり、お子さまから大人の方まで受けていただくことができます。
歯科医院でお口の中の汚れをキレイに取り除いて、ご自宅で正しいブラッシング法を続けていくことで、歯ぐきからの出血は次第に治まっていきます。
「歯茎が腫れている」「歯茎から出血する」「歯がぐらつく」「口臭がきつくなった」これらは歯周病の典型的な症状ですので、一度検査を受けられることをお勧めします。
膿がたまっている場合
歯の内部が感染して炎症を起こし、根っこの先端が膿んで歯ぐきが腫れることがあります。
歯の根っこの近くあたりがプクッと腫れるのが特徴で、この腫れが膿のかたまりなのです。 膿は歯ぐきから自然と出てくることもあれば、内部にたまって圧が高まるとかなりの激痛が走ります。
レントゲン検査などを行うことで原因を特定し、適切な治療を行えばしこりはなくなりますが、放っておくと歯を失うことになることも多いため注意が必要です。
過激なブラッシングによる出血
ブラッシングの際に過剰な力をかけてごしごしとこすったり、硬すぎる歯ブラシで磨いていたりすると、歯ぐきを傷つけて出血することがあります。
森歯科では、患者様の歯に合わせた歯ブラシのご紹介や、正しいブラッシング法をお伝えしていますので、お気軽にご相談ください。
血液の疾患やがんによる出血
お口の中は歯以外すべての場所でがんになる可能性があります。
特にじわじわとした出血がある場合、歯肉がんやなんらかの血液の病気が考えられます。歯肉がんとはお口の中にできるがんのうち、歯ぐきにできるものをいいます。発生頻度はがん全体の1~3%程度で、患部の場所が直接見えて自分でも確認出来るので早期発見しやすいがんです。
進行するまで放置されるケースがありますので、気になる部分は早めに口腔外科の診断を受けてくださいね。
その他、歯ぐきに腫れや違和感がある方へ
また、骨隆起、良性腫瘍やがんによっても歯ぐきが腫れることがあります。
「骨隆起」は、下あごの内側の骨が盛り上がるもので、噛む力が強い人に起こる症状です。「良性腫瘍」はお口の中の特定の部分が刺激を受け続けてできる、丸くて白いできもののことです。これは良性腫瘍で切除することによって治りますが、切除せずに経過観察になるケースも多いです。
どのような場合でも自己診断に頼らず、検査によって原因を特定することをおすすめします。