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定期検診、歯石・着色除去

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森歯科の定期検診・歯のクリーニングについて

お口のトラブルの約70%は、未然に防ぐことができます。


仕事やプライベートに忙しいあなたにこそ、取り入れてほしい。
森歯科が提案する、たった1つの健康習慣のお話。

定期検診が大切な「本当の理由」をご存知でしょうか?

口臭や歯のくすみが気になり、お口のケアを心がけている方もいらっしゃると思います。虫歯予防にとりあえず・・・という場合もあるかもしれませんね。

ですが、毎日歯磨きをしているだけでは、虫歯や歯周病は予防できません。歯ブラシの状態や磨き方によっては汚れを溜めこんでしまい、虫歯が進行していく原因となることもあります。

ご自身の日頃のケア+歯科医院での適切なケアが、健康な歯を保つカギなのです。

「痛みもないから、自分には虫歯も歯周病も関係ない」「歯医者に行ったのは1年以上前だ」という方も、自分では気付かない内に汚れが溜まり、病気が進行しているかもしれません。

歯石の放置はキケン!あなたが知らないリスクとは?


あなたは、一生懸命歯磨きをしても「こびりついた歯石や歯の着色は取れない」ということをご存知でしょうか?
歯石は、歯周病や口臭を引き起こす原因にもなります。また、歯周病は痛みが無く進行していくため、気付いたら歯茎がやせてグラグラしてきた、歯を失ってしまった・・・というケースも少なくありません。

お口の中には、300~700種類の様々な細菌が存在しています。歯磨きをしないままだと、細菌は4,000~6,000億個まで増えていき、最大で1兆個にまで増殖するのです。

そんな日々が続くと・・・
歯や歯茎が痛い・腫れたといった症状がでる頃には、かなり病気が進行している場合もでてきます。
そのまま放置してしまうと、歯を失うことにつながりかねません。

こびりついた歯石は放置せず、歯科医院で専用の機械をつかってきれいに取り除くことが重要です。
「歯周病ケアのプロフェッショナル」である歯科衛生士に、お任せください。

歯石除去で歯の健康にどれだけ差がつくのか?

今まで、日本では「虫歯になったら治す」ことがほとんどでした。そして、また痛みが再発したり詰め物が取れたりしなければ、歯科医院を受診することはほとんどありません。歯石除去をしなければ汚れはまたこびりつき、虫歯や歯周病が再発するリスクが高まっていきます。
数年後、また痛みなどの症状がでて歯医者へ行き、歯を削って・・・ということを繰り返すと歯の寿命はどんどん縮まっていくのです。

一方、欧米ではいかに病気が再発・悪化しないようにするかという、「歯を守ること」に集中してきました

歯科先進国と呼ばれるスウェーデンを例に挙げると、以前は日本と同じように「歯が悪くなってから治療する」というのがほとんどでした。しかし、1970年代後半に国を挙げて「予防重視」へと改革をすすめ、虫歯と歯周病の大幅な減少に成功したのです。
近年では、一人当たりの虫歯になった本数は国で3.6本、歯周病にかかっている人も平均20%と変化を遂げています。

一方の日本では、歯科疾患調査を始めた1957年(昭和32年)から2016年(平成28年)までの約60年を経ても、成人の約6割は今までに1度は虫歯の治療を経験しています。更に、現在も治療を要する歯がある人は全体の3割を占めるのです。また、約80%の成人が歯周病にかかっています。

歯周病にかかっている人の割合


【出典】厚生労働省「平成23年歯科疾患実態調査」より

【出典】厚生労働省「平成23年歯科疾患実態調査」より

一体、何がこの違いを生んだのでしょうか?

歯科定期検診の受診率が、決定的な違い!


歯科医院へクリーニングに行くことが当たり前になっている欧米では、80%以上の人が受診しています。中でも、スウェーデンの歯科医院受診率は、子供においては100%、大人でも80~90%まで普及しています。これに対して日本は、定期検診の受診率はたったの2%とされています。

一度歯科医院で歯石を取ったら、それで終わりではありません。お掃除と同じで、定期的にしっかりとお手入れをしないと歯石は歯にこびりついてしまいます。歯石を溜め込まないよう心がけることで、歯の健康を維持することができるのです。

2020年を迎えた日本では「予防のため」の定期検診の習慣が、未だ定着していないのが現状です。
病院で受ける健康診断や人間ドックのように、歯科医療において虫歯や歯周病などの「早期発見」は何よりも重要なのです。

「痛くなったら歯医者に行く」を卒業しませんか

あなたは一度治療で歯を削ると、歯の寿命を縮めてしまうという事をご存じでしょうか?
事実、80歳代の日本人は、平均で13本しか歯が残っていません。もっと歯が少ない方や総入れ歯の方もいらっしゃいます。


厚生労働省 平成29年度歯科医疾患実態調査より

厚生労働省 平成29年度歯科医疾患実態調査より

虫歯の治療を繰り返してきた方や、歯周病で歯茎がやせてグラグラしている方、歯医者にはほとんど行かなかった方・・・お口のトラブルに悩む皆さんが口をそろえておっしゃるのは「若い頃から歯をもっと大切にしておけば良かった」ということ。虫歯や歯周病にかかる割合や歯を失う本数の多さなどは、定期検診を「受診するか、しないか」で大きく差が出てくることが明らかです。

一度虫歯になった歯や、歯周病で溶けてしまった顎の骨は元には戻りません。
腫れたり痛くなったりして慌てて歯医者に行くのではなく、お口の中の汚れや細菌を日頃から溜め込まないように気を付けてお口のトラブルを防ぎましょう!

あなたも、新しい健康習慣を始めてみませんか?

森歯科の定期検診では、どんなことをするのか?

1.虫歯のチェック 

一度削った歯は、もう二度と同じようには自然回復しません。また、再治療のリスクも高くなります。
あなたの歯をこれ以上削らないためにも、虫歯を早い段階で発見・対処しなければなりません

「歯が痛くなったら、歯医者に行く」と考えている方も多くいらっしゃいますが、「歯の痛み」はいつくるのでしょうか?少しずつ痛むこともあれば、突然激痛に襲われることもあるかもしれません。
つまり、ガンなどの体の病気と同じで、きちんと検査をしなければ予測がつかないのです。

虫歯にもCO~C4と呼ばれる進行ステージがあります。



C0、C1は初期の段階です。歯の表面のエナメル質のみが虫歯であれば、歯を削らずに経過観察をしていくことがほとんどです。
しかしC2の段階になると、更に象牙質という軟らかい部分にまで虫歯が進行した状態です。こうなると、どれだけ一生懸命歯磨きをしても虫歯の進行は止まることはありません。虫歯の菌は、痛みが無くても歯の神経までどんどんと近づいていきます。

C3の状態は、歯の神経が細菌感染を起こしています。激痛を伴ったり、歯が欠けてしまっていたりすることもあるでしょう。痛みがでても、痛み止めで誤魔化してそのままにしておくと・・・歯のほとんどが欠けてほとんど残っていないC4の状態になります。

一度細菌に感染してしまった神経は、除去しなければいけません。しかし、神経を失った歯は健康な歯に比べて非常にもろい状態になります。これが「歯の寿命」を縮める要因のひとつなのです。

歯の神経を失う、そのリスクをご存知ですか?

「神経が無ければ、もう歯の痛みで悩まなくていいんだ!」と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、実は、そうではないのです。例えば、あなたの歯を木に置き換えて考えてみましょう。


緑の葉っぱを付けた「元気な木」は、地面に深く張った根から栄養や水分を吸い上げて生き生きとしています。強い風が吹いても、雪が降っても、多少のことでは簡単には折れません。

一方で「枯れ木」の場合、地面から栄養や水分を吸い上げることができず、全体に栄養が行き届きません。だんだんと朽ちていき、少しの衝撃で崩れてしまったり、割れたり折れたりしてしまいます。
この枯れ木のような状態が、「歯の神経を取った歯」です。つまり、何かの衝撃や強い力で簡単に欠ける、折れる、割れる・・・そんなリスクを伴う状態になっています。


もしも歯が欠けたり割れたりしてしまうと、歯としての機能を失うだけでなく、そのまま残しておくと健康な歯や歯茎に悪影響を及ぼすこともあります。この状態になってしまうと、選択肢は一つ・・・とても辛いですが、あなたは「歯を抜く」という決断をすることになるでしょう。

永久歯は、一度失ったら二度と生えてくることはありません。あなたの大切な身体の一部だからこそ、私たち歯科医師は、できることなら抜歯も歯を削ることもしたくないのです。

普段と変わらず、美味しく楽しく食事をし、口元を気にせず笑顔で過ごす。
そのためには、虫歯の早期発見がとても重要なのです。

2.歯周病の原因となる「歯石」を除去、着色もキレイに!

歯周病の原因となるプラーク(歯垢)は細菌の塊です。ネバネバとしていて、歯の表面にしっかりと付着しています。強くうがいをしても取れないため、歯ブラシや糸ようじを使って落とします。
しかし、落としきれなかったプラークは次第に石のように硬くなってしまい、「歯石」となって歯にこびりつくのです。こびりついた歯石や着色は、歯ブラシで落とすことはできません。
歯石がどんどんと蓄積していくと、歯茎の腫れや歯のぐらつきなど、お口のトラブルを招いてしまいます

歯を失う最大の要因は、「歯周病」!

歯周病は、歯を支える顎の骨が徐々に減っていき、歯茎との付着が失われる病気です。「静かなる病気」とも呼ばれるほど、痛みなどの自覚症状を感じにくく、気付いた時には既に歯周病が進行した状態になっていることもあります。

平成26年に厚生労働省が実施した調査において、「歯周病の治療を受けている人」の人数は331万5,000人と報告されました。また、日本では20代の約7割、30代以降の約8割の方が歯周病にかかっており、男性よりも女性の方が多いことも報告されています。成人女性には、他人事ではない状況です。



歯周病による歯茎の変化


歯周病は、自覚症状の少ない歯茎からの出血・軽い歯茎の炎症・口臭から徐々に進行していきます。
「噛めない」「歯茎が腫れる」「歯がグラグラする」などの症状は、すでに歯周病が進行した状態ということも多く、重度の歯周病の場合は「歯並びが変わった」「歯がポロっと抜けてしまった」となる方もいらっしゃるのです。

虫歯と歯周病は、歯に付着したプラーク(歯垢)と呼ばれる細菌によって引き起こされます。そのため、日頃からのプラークコントロール(歯垢の除去)が、虫歯や歯周病予防の最大のカギとなるのです。

「でも、プラークコントロールって何をしたらいいの?」
一番身近な方法は、歯磨きです。ですが、お口の中は自分では見えにくい場所のため、セルフケアだけでは十分とは言えません。歯科医院でのプロフェッショナルケアも定期的に受け、自分だけでは取りきれない汚れをしっかりと除去する必要があります

歯と歯肉の境目にあるプラークは、歯ブラシだけでは50~60%しか除去できません。自分に合っていない歯ブラシや、いい加減な磨き方、歯ブラシの劣化などの条件によっては除去できる割合はもっと低くなります。


出典:日歯保存誌.48(2):272-277.2005(歯間部の歯周プラーク(歯垢)を100とした場合)

出典:日歯保存誌.48(2):272-277.2005(歯間部の歯周プラーク(歯垢)を100とした場合)

歯並びや歯磨きの癖、食生活などは一人一人で異なるため、セルフケアの質を高めていくことも大切です。しかし、自分だけでは補いきれない部分は、予防のプロである歯科衛生士のアドバイスが役に立ちます。自分はできているはずと思っている方も、一度、歯科衛生士に診てもらってはいかがでしょうか。

森歯科の歯科衛生士にお任せください


あなたの大切な歯を守るためには、虫歯だけでなく歯周病に対してのケアも重要です。
定期検診では歯科医師による虫歯のチェックに加え、歯科衛生士が専用の医療機器を使用してメンテナンスを行います。歯石除去やお口のクリーニングも行うため、メンテナンスが終わった後はお口もさっぱりしてクリーンな状態で過ごしていただけます

3.気になる口臭の改善・対策

虫歯や歯周病よりも口臭が気になっている…という方もいらっしゃるかと思いますが、口臭の原因の90%は「虫歯や歯周病」が関係しています。その他にも、全身の疾患・加齢による変化などの影響で口臭が発生します。

口臭の原因となるもの



  • 虫歯、歯肉炎、歯周病、歯石、舌の汚れ
  • 入れ歯のお手入れ不足
  • 口呼吸や空腹による乾燥
  • 年齢の変化による唾液の減少
  • ニオイの強い食べ物など

お口の中に汚れや細菌が溜まった状態が続くと、「自分では気が付かない内に口臭が強くなっていた・・」ということも。人と接する機会が多いと、相手に不快な思いをさせていないか気になりますよね。

定期検診では、歯ブラシだけでは落としきれない歯石・着色をしっかりと除去していくので、お口の中をクリーンな状態を維持することができます。虫歯や歯周病予防になるだけでなく、口臭対策にも効果的なのです。

また、磨き残しを減らすための磨き方や、気を付けたい習慣なども、あなたの生活スタイルと相談しながら歯科衛生士が提案いたします。

4.保険対応だから安心


森歯科の定期検診は、健康保険が適用されます。お子様から年配の方まで安心して受診していただけますので、受診の際には「保険証」・「医療証」を受付にてご提示ください。

定期検診は、歯を削るような治療はありません。一般的に年数回、一回30分~45分程度で済みます。内容は歯科医師による虫歯のチェック、歯科衛生士による歯周病ケアやクリーニング、歯磨き指導などがメインとなりますので、リラックスした気持ちでお越しください。

森歯科・定期検診の流れ:お口の健康診断


実際の定期検診の流れについて詳しくご紹介致します

実際の定期検診の流れについて詳しくご紹介致します

問診・カウンセリング  

現状を把握するために、「お口の状態の経過」や「気になること」などを伺います。コミュニケーションを大切にしながら、あなたに合わせたメインテナンスを行います。

虫歯・歯周病・口腔内のチェック 

歯科医師による虫歯のチェックとお口の状態を確認します。

歯の間など目視では確認できない部分にも虫歯はできるので、きちんと診断するためにも定期的なレントゲン撮影をお勧めしています。
※妊娠中の方など、ご不安な場合には無理にお勧めしませんのでご安心ください。

歯科衛生士が歯周ポケットの深さ、歯の動揺(ぐらつき)、歯茎からの出血の有無などを専用の器具を使って調べていきます。

ホームケア指導 
ご自宅での歯磨きの仕方、あなたに適した歯ブラシの選び方などをご説明します。お子様の仕上げ磨きの仕方についても、お任せください。また、生活習慣からもあなたのリスクを見つけることができます。喫煙、間食が多い、睡眠時間が短いなど、生活スタイルは人それぞれですから、気を付けたいこと・抱えるリスクは異なります。普段の生活やケア方法を一緒に振り返り、改善案をご提案させていただきます。

口腔内写真撮影 
お口の中のカラー写真を撮影します。現在のお口の状態を、ご自身の目で見て確認していただくことができます。お口の中の状況を記録し、治療後の経過観察や症状の改善のために使用していきます。



急性症状の処置について

診断の結果、早急に治療が必要な場合や、強い痛みを生じている場合には、まず症状を落ち着かせるための治療を行います。虫歯や歯周病などの症状が落ち着いた後、定期検診へ移行していきます。


クリーニング、歯石・着色汚れの除去

―歯石・着色汚れの状態や、歯周病の進行具合によって処置内容は異なります。―

スケーリング


歯の表面に付着したプラーク(歯垢)や歯石を除去する治療です。スケーラーと呼ばれる専用の器具を使い、主に歯の表面の歯石やバイオフィルムを除去します。

歯石は歯に付着したプラークが石灰化したもので、こびりついた歯石は歯ブラシだけでは取り除くことが出来ません。
超音波スケーラーやキュレットスケーラーという歯科用機器を使用して歯石を取り除き、歯の表面にプラークが付着しにくい状態にしていきます。
スケーリングを行うことで、歯の表面の着色・ヤニも落とすことができます

スケーリングルートプレーニング

歯と歯茎の境目の「歯周ポケット」という溝に付着した、歯石を除去する処置です。健康な状態の歯周ポケットは深さが3mm以下ですが、歯周病が進行すると4~6mmと深い状態になっているため、表面に付着した歯石を除去してきれいな状態へリセットします。

歯石が歯周ポケットの奥にまで付着している場合は、麻酔を用いて歯石を除去し、歯の根元をきれいにするためにスケーリングルートプレーニングを行います。この処置によって、深くなった歯周ポケットを引き締めて健康な状態へ改善していくことが可能です。

PMTC

普段の歯磨きでは落とせない歯の汚れや、「バイオフィルム」と呼ばれるプラークの元になる細菌の膜を、歯科衛生士が専門の機械を使って除去することです。バイオフィルムを剥がして歯の表面をツルツルにすることで、新たな汚れの付着を抑え、細菌の繁殖を抑制できます。定期的に続けることで虫歯や歯周病予防につながります。


お口の状態は人それぞれで、全く異なります。森歯科では、あなたに合わせた検診内容をご提案するために、初診時には時間をかけて診断していきます。また、ご不安に思われることや分からないこと、治療や来院に関してのご希望がある場合は、ご質問にお答えする時間を取っていきます。
           
あなたの歯を守るためには、歯磨きの時間よりもいかに「歯に汚れを溜めこまないか」がとても重要なのです。ご自宅での歯磨きに加え、歯科医院での定期検診を合わせることで、より虫歯や歯周病などのリスクを減らすことができます

古い歯ブラシを変えてみる、歯磨きの回数を増やしてみる、久しぶりに歯医者に行ってみる・・・まずはどんなことでも良いのです。今は少しの変化でも、5年10年と経った時には大きな差となって現れるでしょう。

「あの時に歯医者に行っていたら・・・」と後悔しないために、未来のあなたが健康でいるために。
今までの習慣を見直してみませんか?

森歯科での定期検診をご希望の方は、お電話またはインターネットからご予約いただけます
「検診希望」とお伝えください。