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森歯科の見せられる歯科感染対策

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森歯科の見せられる歯科感染対策


森歯科の感染管理は、治療を受けられる患者さんの安全と、院内で歯科医療に従事するスタッフの安全の双方を第一に考えて運用しています。

感染管理の環境設備は医科・歯科専門の感染管理機器メーカーであるドイツMELAG社製の機器で統一し、いつ誰がみても問題の無いよう見える化されています。

また、感染管理のための消毒薬はドイツDurr Dental社製の消毒液を使用し、細菌やウイルスに対して効果的かつ人や環境に配慮されたものを使用しています。

決して、感染管理、使用器具の再生処理の効率のみを優先しているわけではありません。
後片付けを片手間で行うということではないのです。感染対策としての安全性を確保するために、器具や環境の再生処理に必要な手間を惜しむことなくかけています。

これらは全てヨーロッパ、ドイツのRKI(ロベルト・コッホ研究所)ガイドラインに準拠して運用しています。

ステリライゼイションルーム(防疫室)へのこだわり

多くの日本の歯科医院における消毒コーナー・消毒室は、暗く狭い見えない場所、いわゆるバックヤードに設置されており、歯科助手や歯科衛生士が診療の合間に素早く行っていることがほとんどです。

片手間で行う煩雑な作業だからなのか、見えない場所で行うから煩雑になるのか、通常多くの歯科医院では、とても患者さんには見せられない環境下で消毒・滅菌作業が行われています。

そして、使用器具が適切に再生処理が行われたかどうかの保証もないのが現状です。

翻って森歯科では、使用器具の再生処理を行う環境をバックヤードに設置するのではなく、防疫室(ステリライゼイションルーム)として、どなたにも見せられる診療エリアの中心に整備しています。


待合室からもご覧いただけます

森歯科の防疫室(ステリライゼイションルーム)では、再生処理業務専任のスタッフが、高度な専門性と責任感と自信を持って再生処理を行なっています。

ただ単に専任スタッフを配置しているだけでなく、各自歯科感染間対策の研修を受け、感染対策に対する認定を受けたスタッフが従事しております。


NPO法人 日本・アジア口腔保健支援機構
第一種歯科感染管理者 5名
第二種歯科感染管理者 10名


日本の他の歯科医院には、多くの場合専任のスタッフはいないのが現状です。

洗浄工程へのこだわり


再生処理の最終工程は「滅菌」工程ですが、いくら優秀な滅菌器でも、その前工程の「洗浄」工程が確実に行われていなければ、「滅菌」工程も適正に行われません。

森歯科では、「洗浄」工程を確実に行うために、ドイツMELAG社製のウォッシャーディスインフェクターMELAtherm10(メラサーム10)を2台導入しております。

MELAtherm10(メラサーム10)は、つねに一定レベルでの洗浄と消毒が可能です。
MELAtherm10(メラサーム10)内では、洗浄が行われているだけでなく、洗剤の効果が最適になるような洗浄温度管理がされ、RKI(ロベルト・コッホ研究所)の基準に沿った熱水消毒が行われています。

また、ウォッシャーディスインフェクターを導入するだけでなく、常に適正に動作するよう、日々の定期管理も徹底して行い、管理記録を残しています。
洗浄前の準備として、器材の全ての面に、洗浄剤が確実に到達するように庫内に配置しています。

日本の他の医院では、高価な機器を導入するのみが感染対策となっているところがほとんどです。

滅菌工程へのこだわり


「滅菌」工程においては、クラスB高圧蒸気滅菌機であるドイツMELAG社製Vacuklav 31B +(バキュクレーブ31B+)2台クラスS高圧蒸気滅菌機であるドイツMELAG社製MELAquick 12+(メラクイック12+)2台を導入しております。

どちらもヨーロッパ規格(Europian Nome)であるEN13060を満たす高圧蒸気滅菌機(オートクレーブ)です。
これらも、機器の導入のみでは適切な運用が行えません。
EN13060を規準したオートクレーブの適用を考えるためにも、森歯科ではやはり、感染対策においてドイツのRKI(ロベルト・コッホ研究所)ガイドラインに準拠して運用しています。

「滅菌」工程において、オートクレーブ庫内の環境は、「滅菌」を行うための厳しい状況となります。
具体的には、庫内で何度も減圧と加圧を繰り返しながら、高温の蒸気を器具の細部にまで届かせるのです。最大気圧差は約3気圧、温度は134℃にまで上昇します。
それほどまでの環境に晒さないと、歯科で扱う中空構造器具の内部まで高温蒸気が到達しないのです。

森歯科で、クラスB滅菌機Vacuklav 31B +(バキュクレーブ31B+)とクラスS滅菌機MELAquick 12+(メラクイック12+)のどちらを使用するかは、器具ごと、もしくはその後の保管方法ごとに、使用用途に応じて選定しています。

日本の他の歯科医院では、院長やスタッフ含め、消毒室の機器がどのように動作しているかに対しての知識と管理が不十分な場合が多いです。


ウォッシャーディスインフェクターを用いた「洗浄・熱水消毒」工程、オートクレーブを用いた「滅菌」工程において、日々、それぞれの機器が正常に動作しているかどうかが重要です。

森歯科の機器は全て院内LANによってネットワーク接続されており、毎回の動作環境は管理ソフトであるMELAG社製MELAtrace Pro(メラトレースプロ)に記録・管理されています。MELAtrace Proによって、毎日毎回の庫内が適切な環境となったかどうかが確認できるのです。(物理的インジケータ:Physical Indicator:PI)

また、庫内には使用器具とは別で化学的インジケータ(Chemical Indicator;CI)を入れて、滅菌器を稼働させ、無菌性保証水準に到達しているかも確認・記録しております。日々、滅菌の保証(バリデーション)を行なっています。


再生処理を終えた器具を保管する場合には、滅菌バッグ(無菌バリアシステム)を使用します。この滅菌バッグは、安価なものから高価のものまで各メーカーに多種多様な製品が存在します。

前述の通り、オートクレーブ庫内は過酷な環境にさらされます。過酷な環境下で滅菌バッグが破れてしまったり、シールが剥がれてしまっては、意味をなしません。
森歯科では、滅菌バッグにおいても、ドイツMELAG社製MELAfol(メラフォル)を使用しております。MELAfol(メラフォル)は、ヨーロッパ規格EN868-5に基づく、病原体の侵入を防ぎヒートシールできる透明滅菌パックで、蒸気滅菌時にピンクから茶色に変色する滅菌インジケーターが付いています。MELAfol(メラフォル)は引裂強度に優れ、しわが寄りにくく、シール幅も6mm以上確保されております。


さらに、滅菌バッグに梱包時のシーリングにはドイツMELAG社製MELAseal100+(メラシール100+)を導入しています。MELAseal100+(メラシール100+)は、ヨーロッパ規格EN868-5の基準である6mmを大きく超える10mmのシーム幅にシールし、電子システムがシール時間とシール温度を点検します。

つまり、日本の他の歯科医院では用いないような、「滅菌」工程時の過酷な環境に耐えうる滅菌バッグを使用しているということです。もちろん、単回使用です。


滅菌バッグによる包装管理は永久的ではなく、RKI(ロベルト・コッホ研究所)ガイドラインでは、ヨーロッパ規格EN868-5に準拠したシーリングにおいて、滅菌済み器材の安全保存期間(有効期限)は一重包装では6ヶ月以内であるとされています。有効期限を過ぎた場合は、再滅菌が必要です。そのため、いつどのような状況下で滅菌をしたかの管理をする必要があります。

森歯科ではMELAG社製MELAtrace Pro(メラトレースプロ)と連動したMELA Print60を導入しており、滅菌バッグや保管ケースに個包装された器具へ、バーコードが印記された管理用ラベルを貼り付け、有効期限の管理を行なっております。


感染対策に関する知識へのこだわり


これら全ての環境を整え、そのシステムを理解し、運用していくためには、日々、歯科における感染対策の知識のアップデートと院内での情報共有・コミュニケーションが不可欠です。

森歯科では、毎日のミーティングや定期的な感染管理の院内・院外セミナーにて、知識のアップデートと仕組みづくりを行っています。

森歯科の全スタッフが、患者さんと自分自身の安全に自信と誇りをもって感染対策に取り組んでいるため、見せられる歯科感染対策となっております。